こんにちは!Rioです^^
今回は、第11回リーバイスのジーンズ(ジーパン、デニム)紹介です。
リーバイスのジーンズは、同じモデル名でも生産された年や場所、オリジナル素材やストレッチ素材等でいろいろ違いますよね。
特にリーバイスの生産場所については、世界さまざまな国で生産されています。
また、リーバイスのホームページを見ても、細かい部分まで写真が載っていなかったり、生産場所も書いていないことが多いですよね。
そんなこともあって、リーバイスのジーンズを全てを把握することはマニアの方でもかなり難しいようです。
多少のミステリーが残っている方が人間は興味を持ったりするものなので、ある意味でこれもリーバイスの作戦かもしれません(笑)
このブログは、リーバイスの各モデルのジーンズについて細かく知りたい人や、あなたがネットや古着屋で購入したリーバイスが本物なのかどうか、不安に思われている方に向けたものです。
最近、アメリカに住んでることもあり、コレクションとしてさまざまなリーバイスのデニムを集めていますので、ひとつひとついろいろな部分の写真を載せながら紹介していきたいと思います。
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それでは、今回は「505-0217 1967年 復刻版LVC (LEVI’S VINTAGE CLOTHING)」を紹介します。0217とは、アメリカ規格の505モデルを指します。日本の正規店では販売されていないラインアップです。
今回紹介するLVC (LEVI’S VINTAGE CLOTHING)は2016年から始まったラインアップで、この505 1967年モデルは2018年に発売されたモデルです。
当初、LVCモデルはMade in USAが売りだったのですが、2017年12月にアメリカのコーンミル社のホワイトオーク工場が閉鎖されてしまい、それ以降のLVCの生地は主に日本のカイハラ製(Made in Japan)で、縫製はトルコやブルガリアとなっています。(しかし、後述しますが今回の生地はCone Denim製と推定しています)
たまに2018年以降のトルコ製やブルガリア製のLVCを見て、偽物と勘違いされてしまうこともあるようですが、リーバイスの正規店で買ったLVCがトルコ製やブルガリア製であることを確認しました。
従って、間違いなく本物なので安心してください。
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購入場所:アメリカ オンラインショップ
※このジーンズは正規店での購入ではありませんが、これから紹介する数々の特徴が正規店で購入したLVCと全く同じなので、間違いなく本物です
モデル名:505-0217 1967年 復刻版LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)
ライン:スリムストレート
フィット:ウエスト(ハイライズ)
生産:トルコ製(2018年33週 製造)
生地:Cone Denim製(明記はされていないのでステッチのカラーから推定)
綿100%(ノンストレッチ)
カラー・特殊加工:インディゴカラー
特徴:501と並んでリーバイスを代表する定番ストレートの505。
1950年代、リーバイス社がジーンズにまだ馴染みのない米国東部に進出する際、世界で初めてジップフライモデル(501Z)を作ったのがその始まりです。
防縮デニムが開発された1960年代、このモデルが誕生しました(当時の品番は551)。
501との大きな違いは、ボタンフライがジップフライに、シュリンクトゥフィットデニムが防縮デニムに変更されている点です。
銅リベット、アーキュエイトステッチ、ツーホースパッチ、レッドタブといったその他のディティールは基本的に同じとなっています。
シルエットはスリムストレート。現在のスリムストレートに比べるとずいぶん太いですが、当時のモデルとしては細めになっています。(501よりやや細めというイメージです)
505も日本仕様とアメリカ仕様があり、生地やシルエット等が異なっているようです。今回はアメリカで購入しているので、505のアメリカ仕様である0217を紹介します。
↓全体のシルエット。501もたくさん紹介していますが、501と比べると膝から足元にかけて細いのがわかります。


↓505 1967年のタグです。プレシュリンク、セルビッチタイプであると説明されています。


↓LVCのタグです。

↓私が知っている限り、LVCのタグは全て2016年と記載されています。おそらく今のLVCシリーズが始まった年だと思います。

↓パッチは紙タイプです。ロットに505-0217まで記載されていますね。

↓1954年モデルはビッグEです。(1971年からスモールeに変更)
本物と偽物を見分ける際に赤タブを参考にするケースも多いので、文字の縫い方等、参考にしてください。

↓トップボタンです。トップボタンも本物偽物を見極める項目のひとつになります。501はシルバーですが、505は銅色をしています。これも505の証ですね。

↓トップボタン裏面です。
※キーポイント:私が把握しているここ数年の501や505 LVCのトップボタン裏は、写真のように番号等の刻印がありません。一般的には、ここには製造工場の番号が刻印されています。そこで、多くの人がLVCのトップボタン裏面を確認して、刻印がないため偽物ではないかと不安に思われる方がいらっしゃると思います。
しかし、2017年以降のトルコ製やブルガリア製では、逆に裏に刻印がないことが本物である証拠です。(Made in USAのトップボタン裏は確認出来次第紹介します)

↓リベットも本物/偽物を見極めるのにポイントとなります。501に比べて色が濃く、銅色です。


↓ジッパーは現行品のタイプとは異なり、当時の仕様になっています。
前回紹介した501Zと同じ仕様のジッパーになっています。

↓右のミニポケット部はセルビッチ無し仕様です。

↓セルビッチ仕様です。以下にセルビッチについての詳細を説明します。

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セルビッチ(赤耳)について
キーポイント:これまで見てきたジーンズから、アメリカのコーンデニム社(アメリカ以外の中国等の工場)の糸は桃色ピンク、日本のカイハラデニム製は濃い色のピンク色になっています。(詳細は下記記事参考)
【詳しい写真付】第2回 リーバイス(本物/偽物見極め用)ジーンズ(ジーパン/デニム)紹介「501 1984年セルビッチVer.復刻版LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)」
↓今回の糸の色は、前者のコーンデニム社の桃色ピンクとなっているので、コーンデニム社製の生地であると推定します。(生産は中国と推定)
また、501 LVCに比べて、セルビッチの幅が少し細いのも特徴です。

↓膝の部分はダメージ加工でスパッと切れたデザインです。

↓LVCシリーズは左ポケットにこのマークが印刷されています。

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ラベル関係
ラベル関係は、本物、偽物を見分けるのに便利なポイントです。(偽物はラベルが全然違うことが多いようです)
LVCモデルのラベルは左ポケット付近にあります。

↓トルコ製です

↓綿100%のノンストレッチです。


↓生産はCW-3318と記載があるので、2018年の33週目製造となります。



以上、リーバイスジーンズの紹介でした。
他にもいろいろなリーバイスのジーンズを紹介していく予定ですので、お楽しみに!
また、アメリカ生活や商品のレビュー、またアパレルブランドの紐解き等もブログに掲載していますので、よかったら見てみてください。
【実体験】コロナワクチン モデルナ予防接種の流れと副作用について
http://djr134.com/category/levis-ジーンズ紹介
【詳しい写真付】第10回 リーバイス(本物/偽物見極め用)ジーンズ(ジーパン/デニム)紹介「501Z 1954年 ROCKET CITY Ver. 復刻版LVC (LEVI’S VINTAGE CLOTHING) 」
【詳しい写真付】第12回 リーバイス(本物/偽物見極め用)ジーンズ(ジーパン/デニム)紹介「511 スリムフィット ストレッチ SHORTS 2018年モデル 」
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